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インディーズ音楽との相違
近年、同人音楽活動を経てメジャーデビューに至る流れが見られるようになった。
また、インディーズ音楽での活動を軸にしているアーティストやバンドが同人音楽活動に参入し、宣伝手法の一つとして同人音楽活動を利用するケース、CDの販路の一つとして同人誌即売会や同人誌委託ショップを利用するケースも見られるようになった。
インディーズ音楽と同人音楽活動とは内容がかぶる点、混同される点もあるが、同人音楽は同人活動であるので、必ずしも利益やメジャーデビューを目的とした活動ではないという点で相違があるとされる。またそれ以外にも、作品の入手先や仲間との交流関係などから逆説的に分類する見方も存在する。そのため、同人音楽出身のアーティストについては、その同人活動が「インディーズ作品」として紹介されることに抵抗を示すファンも少なくない。
同人音楽の発展とスタイル
昨今の同人音楽ではロックやポップスなどジャンルが多様化してきたものの、テクノやトランスと云った電子音楽が多数を占める。これはコンピュータの発展とともに楽曲制作が身近になったことが影響している。それは1988年にローランドから発売されたミュージくんに端を発し、ローランドMT-32やSC-55等を用いた商用楽曲の耳コピーデータや自作曲データをパソコン通信でやり取りする等、やがてプロでなくとも楽曲を制作できる土壌が広まっていき、インターネットの出現と急速な発展により、その拡大が加速した。
コンピュータの性能向上及び大衆化に伴い、シンセサイザーがソフトウェア化されるなど、気軽にコンピュータで楽曲制作することが可能になったものの、人間のニュアンスをデータ上で再現し機械に演奏させるのは、未だに多かれ少なかれ楽器特性の知識や経験が必要である。そのため非人間的・機械的なフレーズでも違和感のないテクノやトランス等の電子音楽が浸透することとなった。また当時のビデオゲームのBGMに多大な影響を受けたことも電子音楽的スタイルが浸透した理由の一つである。
この傾向は黎明期から現在の成熟期に於けるまでほぼ変わっていないが、今ではレコーディングの敷居が低くなり音源・シンセサイザーが高機能化及び多様化したことで、様々なジャンルの楽曲が制作されてきており、一部にはプロとして通用するレベルの制作者が出現している。
しかし、同人音楽に限らずDTM全体に於いても重複していえることであるが、前述のように音楽経験がなくても気軽に作曲できるようになったことで、基礎理論部分に於いてすら破綻していたり、個々の音楽ジャンルの性質を誤認した楽曲が多く作られている面は否定できない。加えてシーケンサなどのDTMソフトではコピーアンドペーストが容易であるため一定のフレーズを冗長化する事例が多く見られ、コピーアンドペースト自体のループも安易に2の倍数にしてしまうことが多い。しかし、この傾向を「個性」とみなして属性化させる作家も少なくないために、一概にこれを弱点と切って捨てることは難しい。
[アーティスト名] 同人音楽
[タイトル] Ars Combinatoria
[CD番号] AMX-00414
[発売日] 2008-10-13
1 心のラプチャー
2 愚者の蛮勇
3 舞い降りる天使
4 僕らは闇を駆けて
5 カルマ
6 響きあう夜を抜けて (full japanese version)
7 マテマティカ ~ 学ばれるべきもの ~
8 君の温度
9 爪痕
10 諍えぬ涙
http://down.mediajp.com/musiclists.php?mode=final&id=110110000100000000